売上/請求管理、仕入/支払管理、入出金管理、仕訳伝票起票、仕訳帳や総勘定元帳の記帳、決算書(B/S、P/L、C/F、S/Sなどの財務諸表)の作成など、今では手作業だけで進めている企業さんは皆無でしょう。会計業務のデジタル化と言っても、システムのフルスクラッチ開発の時期を経て、パッケージソフトウェア導入&アドオン機能の開発が主流となり、昨今はクラウドサービスタイプへ移行しているようです。

かつてはパソコンにソフトウェアをインストールして利用する、パッケージソフトが主流でした。ソフトウェアは買い取りで、継続的に保守料を払ってサポートを受ける形態が主でした。しかし、法改正があった場合などは(ex. インボイス制度 2023/10/1~、改正電子帳簿保存法 2024/1/1~義務化)、ソフトウェアのバージョンアップが必要となります。

パソコン1台のみで使用する形態は、スタンドアロン型と呼ばれました。(まだプログラマーだった頃に、スタンドアロン型の会計パッケージソフトを開発したことがあります。富士通ワークステーション FACOM 9450II・事務用BASICでの開発でした。)
複数のパソコンで使用する場合は、サーバと言われる親マシンと、端末として使う複数台のパソコンをLANで接続し、それぞれ サーバに親マシン側のソフトを、各パソコンに端末側のソフトをインストールして利用しました。この形態は、クラサバ型(クライアント・サーバ型)と呼ばれました。クラサバ型になるとコンピュータ機器も多く用意せねばなりませんし、パッケージソフトのライセンス料も高額になります。中堅企業・大企業では業務も大規模になる為、クラサバ型を導入する事になります。

近年ではネットが高速化した事を背景に、クラウドサービスと呼ばれる、インターネット上のサーバが提供するアプリケーションソフトを、パソコンのブラウザソフトで利用する形態が増えています。初期投資が不要で、サブスクリプション方式で毎月利用料を支払う形となっています。サーバ側のシステム(ソフトウェア)を共用する形態で、SaaS(Software as a Service)と呼ばれています。

それでは、市場に多く出回っている財務会計システムを、ピックアップしていきましょう。

製品名/サービス名/グレード区分価格(千円)料金(千円/年)補足特徴
弥生会計 スタンダードPKG48.030.6 ~ 53.9保守には、セルフプラン、ベーシックプラン、トータルプランの3段階ありパソコン1台でのみ使用可能。部門別管理、C/F計算書、予実管理、経営分析などの機能なし。
弥生会計 プロフェッショナルPKG88.041.5 ~ 75.0セルフプラン、ベーシックプランは、保守料が初年度無料部門別管理や経営分析機能も搭載。パソコン2台まで。(パソコン同期方式)
弥生会計 ネットワークPKG111.563.0 ~ 100.0トータルプランは、保守料が初年度のみ特別割引機能はプロフェッショナルと同じ。パソコン3台以上、最大20ライセンス。(クラサバ型)
弥生会計オンライン セルフプランSaaS
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26.0サポートなし。特典:利用料が1年間無料。起業から2年以内なら2年間無料小規模法人向け。手形管理、部門管理には未対応。複合仕訳や伝票枚数の多い場合は不向き。
弥生会計オンライン ベーシックプランSaaS――35.2サポート付き。特典はセルフプランと同じ小規模法人向け。手形管理、部門管理には未対応。複合仕訳や伝票枚数の多い場合は不向き。
MoneyForwardクラウド会計 スモールビジネスSaaS――35.76小規模事業者向け部門管理は2部門まで。請求業務の少ない小規模事業者向け。
MoneyForwardクラウド会計  ビジネスSaaS――59.76中小企業向け仕訳承認機能・権限管理・仕訳ログ機能など なし。
freee会計 ミニマムSaaS――23.76ユーザー3名まで経費精算機能なし。
freee会計 ベーシックSaaS――47.76―――ミニマムに、レポート機能や電話サポートが追加される。
freee会計 プロフェッショナルSaaS――477.60―――ワークフロー機能あり。予実管理などの管理会計可能。
勘定奉行11 スタンドアロンPKG250.0 ~―――――電債・支払(受取)手形管理などは有料オプション
勘定奉行クラウド iEシステムSaaS0.072.0―――小規模企業向け、仕訳伝票明細 3万件まで
勘定奉行クラウド iJシステムSaaS50.0120.0―――小規模企業向け、仕訳伝票明細 10万件まで
勘定奉行クラウド iAシステムSaaS50.0204.0―――中小企業向け、仕訳伝票明細 30万件まで
勘定奉行クラウド iBシステムSaaS60.0243.0―――iAの機能+予実対比表、経営分析、部門グループ機能
勘定奉行クラウド iSシステムSaaS70.0288.0―――iBの機能+管理会計機能(費用配賦、比較予算・・)
ジョブカン会計 スタートアップSaaS――30.03ユーザーまで各種記帳、決算書、B/S、P/L
ジョブカン会計 ビジネスSaaS――60.05ユーザーまでスタートアップ+部門比較、権限、仕訳承認、仕訳履歴、科目・部門履歴、固定資産履歴
ジョブカン会計 エンタープライズSaaS――600.0ユーザー数の上限なしビジネス+ C/F、セキュリティ設定、操作ログ、決算履歴
ジョブカンDesktop会計 パッケージ版PKG30.817.6―――有料オプション:予算管理、部門管理、集計表、C/F
ジョブカンDesktop会計 ダウンロード版PKG――16.5―――有料オプション:予算管理、部門管理、集計表、C/F
かんたんクラウド会計 ベーシック(ミロク情報サービス)SaaS――18.03アカウントまで。メール&チャットサポート有料オプションで、アカウント追加、電話&遠隔操作サポート追加が可能
かんたんクラウド会計 Plusプラン(ミロク情報サービス)SaaS――25.03アカウントまで。メール&チャットサポート財務分析資料、資金繰り諸表、工事管理機能など追加

区分・・・PKG:パッケージソフトウェア、SaaS:クラウドサービス
価格・・・初期費用(PKG:製品価格、SaaS:初期設定費)
料金・・・ランニング費用(PKG:保守料、SaaS:利用料)